天日干し

2020年10月08日

天日干しって昔はみんなそうしていたことです。

稲を手で鎌で刈り取り、それを束ねてから集めて、木にかけて乾かします。

昔は、夜のお月さまの明かりで作業を夜間にも行っていたと言います。

本当にお米づくりは手間がかかります。

天日干しした後、脱穀して、もみすりをして、籾殻や稲藁をまた納戸にしまってまた資材として使います。捨てるところは、全くありません。

そういう日々を過ごしてきた昔の方たちを尊敬します。

とても一人ではできない工程です。

今は、機械によって一人でもこなすことができますが、そうやってきたここ数十年の間に米作りを受け継ぐ者がいなくなりつつあります。機械だけが残されて、誰も使わないまま倉庫に保管されている、そんな農家もあります。

今年、私はこれだけやってできたので、もうすでに来年やって欲しいと言われる方が3件も出てきています。これ以上田んぼを増やすと、今の手持ちの機械で一人ではやって行けなくなるでしょう。けど、時期をずらしたりすれば、できるかもしれません。工夫が必要です。

とにかく、お米づくりは大変忙しいですが、その分、美味しいお米が食べられるとなると、やっぱり元気付きます。

そして、夏を過ぎた10月頃には涼しくなり、働くことも楽しく感じる時があります。

今年はコロナでお祭りもできませんが、本来であれば、今頃、秋の祭りで大喜びしている時期なのかもしれません。

いわゆる、収穫の喜び、感謝、労い、そういうものが溢れ出して、秋の味覚を一層豊かにしてくれるのだろうと思います。

コロナでお家で過ごされる方が多い、この秋に、ご家庭の食卓を少しでも秋の収穫、秋の味覚で豊かにされてください。

感謝と共に。