天日干しの米

2020年05月21日

お米づくりには、たくさんの工夫が必要です。

田んぼの準備にしても、農家ごとにそれぞれ独自のやり方があります。トラクターで荒起こしが始まるのは1月で、それから二度、三度と田んぼを耕します。土に酸素を与えるため、雑草を生やさないため、いろいろです。

水田にすると、水の管理が大切です。見た目には、のどかな田園風景として写りますが、水を留め置くのにも工夫があります。

そして、最終的にお米を刈り取ってから、お米を乾燥させるのですが、それにも工夫がありまして、今はほとんどの農家さんは、倉庫に乾燥機を設置して、一晩かけてお米を火にかけます。水分を強制的に飛ばして、袋詰めできるように、つまり、即座に販売できるようにしています。

その部分について、私は、自然乾燥を推奨しています。自然の、風、太陽によって、2、3週間干して乾かすのです。これは、本当に手間がかかります。手間がかかるので、農家さんたちは機械乾燥を選ぶのです。

けれども、機械を使って火にかけると、米は傷みます。ヒビが入ってしまうのです。衣類の乾燥機と一緒です。大きな機械の中で、グルグルとお米も回ります。当然、傷つきます。農家さんたちは、翌年の種もみだけ、天日干しにするのです。機械での乾燥だと、米が死んでしまうからです。

天日干しのお米は、これまで食べてきたお米とは、全然違います。見た目にも艶が違います。味も全然美味しいのです。ベチャッとしません。傷みがないからです。

そんなお米を、皆様に知ってもらいたい。一度食べたら、絶対感じてもらえるはずです。「今までのお米は、なんだったのか!」そう言ってもらえると思うのです。

これまでのお米の概念が崩れてしまうかもしれません。あまりにも美味しいので。。。